技術情報(点字エンボスについて)
■点字エンボスとは
視覚障害者のための点字を凹凸により特殊加工したものです。
従来加工では紙パッケージに大量加工する際の型などに費用と時間がかかりましたが、弊社開発(特許取得済み)の特殊型(トムソンとの組み合わせ)を使用することにより、パッケージの型抜きと同時に加工でき、鮮明で低価格を実現しました。
弊社独自の開発方式による点字エンボス加工
■点字加工方式による比較表
従来オス・メス 金型方式 |
シルク印刷方式 | 弊社開発方式 | |
---|---|---|---|
凹凸の仕上り度 | △ | ◎ | ○ |
製造コスト | 金型が高価 | 設備が高価 | 型が低価格で従来の設備で対応可 |
加工時間 | 短い | 長い | 短い |
生産工程 | 印刷→型抜き・エンボス加工 (同時加工) 但し、調整に時間がかかる |
印刷→エンボス加工→加工型抜き | 印刷→ 型抜き・エンボス加工 (同時加工) |
点字エンボス加工の例
●封筒、名刺、カタログやパンフレット等、紙製品に対する点字加工は必見です!弊社のホームページの上部にある写真は、すべて当社加工法による紙製品への点字エンボスの拡大写真です。品質の違いを少しでもお伝えできれば幸いです。
弊社の点字加工について
●現在、日本における高齢化社会の到来により、バリアフリー化への意識向上、普及拡大が進んでいます。ユニバーサルデザインの国内規模は年々増加を続けており、視覚障害者向けとしては家電製品全般の操作部分、エレベーターのボタンの階数や開閉表示、生ビールなどのアルコール飲料に「おさけ」等の点字表示が一般的になるなど各種商品における「点字表示」の取り組みも広がっています。
しかしながら、現在は紙製品(封筒、はがき等)にはあまり普及していません。企業や団体でもっとも使用されるのは、上記の封筒やはがき、名刺やパンフレットなどの紙製消耗品です。一番簡単にやり取りされるこの絶好な広告媒体に点字表記が普及しないのは、以下の4点の課題があると考えました。
@金型ベースは汎用ですが、点字金型自体は金属製の10mm程度の肉厚材料であり、材料費が高価であること。
A金型設定作業がすべて手作業で、打刻ピンを1ピン毎に配置するため、作業時間がかかる上間違いが発生しやすい。間違いをなくすための確認作業も必要になり、総合的に時間がかかること。
B紙製品であるために打刻後、点字先端部に亀裂が出来てしまうこと。
C紙製品に点字を打刻する専用機械がないこと。
この問題点を解決するため、弊社は以下の解決策を行いました。
@金型材料を厚み0.2〜0.3mmのステンレス製にして、錆の防止や耐久性の向上、及びコストダウンを図りました。
A金型製造専用機を開発し、タッチパネルによる簡単操作で金型が作成でき、その上、専用ソフトにより点字表記のミスが無く、確認作業が不要であるため、納期の大幅短縮が可能となりました。
B金型を2層構造とすることで、紙の亀裂を防ぎ、なおかつ確実な点字打刻が可能となりました。
C高度な技術が不要な、誰でも簡単に封筒等に点字を打刻できる専用機を開発しました。
※詳しくは下記お問合せフォームよりお問合せください!
点字加工についてのお問合せは・・・・。
TEL:076-451-3717 FAX:076-451-3740
MAIL:y-yanase@toyama-frontier.com